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長崎市長銃撃事件(ながさきしちょうじゅうげきじけん)は1990年1月18日、当時長崎市長であった本島等が右翼団体幹部に銃撃され、全治1か月の重傷を負った殺人未遂事件。 == 事件の背景 == 本島は3期目の任期中であった1988年12月7日の長崎市議会において、自身の体験などから「(昭和)天皇にも戦争責任はあると思う」と発言した。当時は昭和天皇の容体が悪化しており、日本国内ではこのような天皇の評価に関連する発言に対して自粛ムードが漂っていたため、この発言は大きくクローズアップされた。元々は「天皇にも戦争責任はあると思う。しかし、日本人の大多数と連合国軍の意志によって責任を免れ、新しい憲法の象徴になった。私どももそれに従わなければならないと解釈している。」という趣旨の発言であったが、マスコミ各社は「天皇の戦争責任はあると思う」と言う部分だけを強調する形で報道した〔ニュースは語る 戦後五〇年 - 長崎新聞社〕。 本島の支持基盤であった自由民主党は本島に対して発言撤回を求めたが、本島が「良心を曲げることはできない」として拒否したため、自民党長崎県連は本島を県連顧問から解任した。また多数の保守系組織が本島を非難し、多くの右翼団体(最大62団体80台の街宣車と260名の構成員)が街宣車で長崎市に集結、本島に対して「天誅」を叫ぶなど大々的に抗議活動を行った。脅迫事件も13件発生し、6名が逮捕された。また、本島を支持する署名活動も行われ論争状態にあった。このような右翼による活動の対象は菊タブーと呼ばれるものであり、言論封殺とされるものであった。最終的に本島は右翼からの要求を拒否し、この発言を撤回しなかった。発言から1年が経過し、昭和天皇も崩御し右翼団体による抗議活動も終息したかのように見えたため、市長側から要請で警察による身辺警護を解除して間もなく事件が発生した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「長崎市長銃撃事件」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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